【2026年版】木材産業の特定技能|登録支援機関の選び方とおすすめ9選

公開日

最終更新日

製材・合板・木材加工の現場では、担い手不足が深刻化しています。2019年から始まった特定技能制度では「木材産業」が17分野のひとつに含まれ、技能試験と日本語試験に合格した外国人を即戦力として受け入れられます。一方で、特定技能1号では住居確保や定期面談など10項目の義務的支援が企業に課され、地方に工場がある木材産業では支援の難易度がさらに上がります。

本記事は「木材 特定技能 登録支援機関」で検索する担当者向けに、木材産業×特定技能×登録支援機関の選び方を軸に整理しました。制度の前提、業種特有の注意点、比較軸を押さえたうえで、木材分野に対応可能な登録支援機関9社を紹介します。横断比較は登録支援機関おすすめランキングもあわせてご覧ください。

木材 特定技能 登録支援機関で情報収集している担当者のなかには、「17分野すべて対応」と書かれた機関ばかりで差が見えない、という声も聞かれます。本記事では汎用ランキングの再掲にとどめず、木材加工現場の受け入れに直結する比較軸から9社を読み解きます。

監修者

武藤 拓矢

合同会社エドミール 代表社員

武藤 拓矢

2018年より外国人人材分野で、技能実習・特定技能で600名超の採用から定着まで支援。2025年は商工会議所セミナーに4回登壇し、制度と実務の両面から外国人採用・定着を支援する専門家です。

資格
申請等取次者、外国人雇用管理主任者

特定技能「木材産業」と登録支援機関の関係

特定技能「木材産業」は、製材・合板・木材加工などで外国人が就労できる分野です。対象業務は林業の伐採・造林とは異なり、工場内の加工・検品・機械操作が中心になります。なお林業単体は現時点で特定技能の対象外です。林業と木材加工の違いは特定技能「林業」の解説も参考にしてください。

受け入れに必要なのは、木材産業分野の技能評価試験合格と日本語試験(または同等の評価)です。合板・製材・集成材など事業内容によって試験区分が異なるため、採用予定者の技能区分と自社の工程が一致しているかも事前に確認してください。

企業が特定技能1号外国人を受け入れる場合、支援計画の作成と10項目の義務的支援が必要です。自社で要件を満たせない場合は、出入国在留管理庁に登録された登録支援機関へ委託します。木材産業では「全17分野対応」と謳う機関も多いため、木材加工現場の支援実績を切り分けて確認することが重要です。

木材産業で支援機関選びが難しい理由

木材産業の受け入れ現場は、都市部から離れた製材所・合板工場・加工場に多く、次の課題が支援の質を左右します。

  • 住居確保:社宅・賃貸の選択肢が限られ、通勤手段まで含めた生活設計が必要
  • 安全・用語:乾燥・切断・プレスなど現場用語と安全ルールの事前説明が不可欠
  • 勤務形態:早朝シフトや夜勤がある事業所では、面談・相談の時間帯調整が必要
  • 人材ルート:技能実習修了者からの移行、海外からの新規採用など経路によって支援内容が変わる

加えて、粉塵・騒音・重量物取り扱いなど木材加工特有のリスクに対し、生活オリエンテーションで安全ルールを母国語説明できるかどうかも、製造業一般の支援機関との差別化ポイントになります。

「ビザ代行だけ」「紹介と支援が別会社」といったケースでは、トラブル時の責任分界が曖昧になりやすい点にも注意が必要です。

失敗しない比較軸5つ

木材産業向けの登録支援機関を比較するときは、次の5点を軸にしてください。共通のチェックリストは登録支援機関の選び方でも詳しく解説しています。

  1. 木材産業の支援実績:製材・合板・加工のどの工程に対応したか、導入事例の有無
  2. 地方対応力:工場所在地への訪問頻度、住居・買い物・医療の生活導線サポート
  3. 母国語対応:採用予定国籍(ベトナム・インドネシア・ミャンマー等)での面談体制
  4. 費用の内訳:月額定額か項目課金か、紹介料・更新代行費の有無
  5. 紹介と支援の一体性:採用から定着まで同一窓口か、連携体制が明文化されているか

見積もりを取る際は、月額料金だけでなく「定期面談の訪問頻度」「住居確保の実績エリア」「在留資格更新時の代行範囲」をセットで質問すると、木材産業向けの実力差が見えやすくなります。

木材産業向け登録支援機関おすすめ9選

以下は、木材産業分野への対応をうたう登録支援機関9社です。順位は特定の優劣を示すものではなく、比較検討のたたき台としてご活用ください。各社の強みは上記の比較軸と照らし合わせて判断してください。

合同会社エドミール(AIDE MILLE)

特定技能17分野すべてに対応し、木材産業・林業周辺業務での支援実績を公表しています。山間部や地方工場でも住居探しから日本語研修まで一括対応し、ビザ申請から定期面談までワンストップで委託できる点が木材産業の担当者に評価されています。

会社名合同会社エドミール(AIDE MILLE)
住所〒165-0035 東京都中野区白鷺1-10-14(東京・大阪・静岡・新潟に拠点)
登録支援機関番号25登-011916(2019年登録)
対象国籍ベトナム、インドネシア、中国、タイ など
対象業種特定技能17分野(木材産業、建設業、飲食料品製造業 ほか)
URLaidemille.com

株式会社アイデムグローバルグループ

人材サービス大手アイデムのグループ会社で、全16業種に対応。木材産業を含む製造現場では、複数シフト勤務や現場ルールの説明に強みがあります。ベトナム・ミャンマー・インドネシア出身者への支援実績が豊富で、技能実習から特定技能への切り替え支援も可能です。

会社名株式会社アイデムグローバルグループ
住所〒160-0022 東京都新宿区新宿1-4-10 アイデム本社ビル
登録支援機関番号19登-000325(2019年5月29日登録)
対象国籍ベトナム、ミャンマー、インドネシア など
対象業種全16業種(林業、木材産業、建設、介護 ほか)
URLaidemglobal.jp

株式会社スタッフ満足

外国人材の採用から定着まで多数の支援実績を持つ登録支援機関です。グループでの外国人雇用経験を活かし、ミスマッチの少ないマッチングを重視。料金体系の透明性や、早期離職時の追加紹介条件など、コスト面の比較材料が揃いやすい点が木材加工の中小企業向けです。

会社名株式会社スタッフ満足
住所〒550-0005 大阪府大阪市西区西本町1-7-7 CE西本町ビル10階
登録支援機関番号19登-003102(2019年11月21日登録)
対象国籍フィリピン、中国、ミャンマー、ベトナム、ネパール など
対象業種全17分野対応(介護、外食、建設、製造業、木材産業 ほか)
URLglobal.staff-manzoku.co.jp

株式会社マイナビグローバル

マイナビグループの登録支援機関で、N1〜N3レベルの日本語力を持つ人材を確保しやすいのが特徴です。木材加工を含む製造業での支援実績があり、入社前研修や入社後の日本語教育支援で現場適応を後押しします。大手グループの管理体制を重視する木材メーカー向けです。

会社名株式会社マイナビグローバル
住所〒100-0003 東京都千代田区一ツ橋1丁目1番1号 パレスサイドビル9階
登録支援機関番号20登-004775(2020年7月16日登録)
対象国籍ベトナム、中国、韓国、バングラデシュ、モンゴル、ミャンマー など
対象業種全17分野対応(建設業、外食業、宿泊業、製造業、木材産業 ほか)
URLmgl.mynavi.jp

ジャパンブリッジ行政書士法人

特定技能ビザ申請に強い行政書士法人系の登録支援機関です。法務面の手続き精度を重視する企業向けで、ベトナム人・中国人スタッフ常駐により母国語での説明が可能。木材産業を含む各業種で、支援計画策定から生活オリエンテーションまで委託できます。

会社名ジャパンブリッジ行政書士法人
住所〒104-0028 東京都中央区八重洲2丁目1番4号 東京ミッドタウン八重洲 セントラルスクエア601
登録支援機関番号19登-000521(2019年6月11日登録)
対象国籍ベトナム、中国 など
対象業種全17分野対応(製造業、介護、外食、木材産業 ほか)
URLfujitapartners.jp

株式会社グローバルヒューマニー・テック

採用前のスクリーニングと定着支援に注力する登録支援機関です。木材加工を含む製造業での支援実績があり、技能実習から特定技能への在留資格切り替えにも対応。ミスマッチによる早期離職リスクを抑えたい木材加工現場向けです。

会社名株式会社グローバルヒューマニー・テック
住所〒104-0031 東京都中央区京橋1丁目13番1号 ワークヴィラ京橋 5階
登録支援機関番号22登-007297(2022年7月29日登録)
対象国籍ベトナム、中国 など
対象業種製造業全般(木材産業含む)、外食業、介護、建設 ほか
URLgh-tec.co.jp

株式会社ジンザイベース

木材製造業分野での外国人支援に強みをうたう登録支援機関です。アジア各国の候補者ネットワークと、業務に直結した日本語教育・技能試験対策が特徴。国内外の協力機関と連携し、採用から定期面談まで一貫サポートする体制を整えています。

会社名株式会社ジンザイベース
住所〒101-0054 東京都千代田区神田錦町2-2-1 カンダスクエア 11階
登録支援機関番号21登-006355(2021年8月10日登録)
対象国籍ベトナム、インドネシア、フィリピン、ミャンマー、ネパール、インド、スリランカ など
対象業種農業、建設、製造業(木材産業含む)、介護、ビルクリーニング、宿泊、外食、漁業
URLjinzaibase.co.jp

大阪テクノサポート協同組合

技能実習の監理団体としての実績もある協同組合系の登録支援機関です。2019年の制度開始当初から全17分野に対応し、木材産業も対象に含みます。月1回以上の職場訪問や生活面フォローを重視する関西・中部の製材・加工現場向けです。

会社名大阪テクノサポート協同組合
住所〒578-0941 大阪府東大阪市岩田町4-17-12 サンコー2階
登録支援機関番号19登-000756(2019年6月24日登録)
対象国籍ベトナム、ミャンマー など
対象業種全17分野対応(建設、製造業〈木材産業含む〉、農業、介護 ほか)
URLotsc.jp

株式会社Funtoco(ファントゥコ)

関西を中心に展開する登録支援機関で、製造業(木材加工を含む)や外食業での支援に強みがあります。来日前のオンライン日本語学習や業務研修を提供し、初めて特定技能外国人を受け入れる木材加工の中小企業でも委託しやすい支援設計が特徴です。

会社名株式会社Funtoco(ファントゥコ)
住所〒556-0004 大阪府大阪市浪速区日本橋西2-5-6
登録支援機関番号19登-000240(2019年5月29日登録)
対象国籍ベトナム、フィリピン、ミャンマー、ネパール、ウズベキスタン など(18カ国以上)
対象業種全17分野対応(製造業〈木材産業含む〉、外食業、宿泊業、介護 ほか)
URLfuntoco-inc.com

費用相場

登録支援機関への委託費用は、月額1.5万〜3万円程度(1人あたり)が目安です。出入国在留管理庁の調査では平均約2.8万円/月というデータも公表されています。人材紹介とセットの場合は、別途紹介手数料(採用1名あたり10〜30万円程度、または年収の2〜3割)が発生することもあります。

契約前に「支援委託手数料説明書」で内訳を確認し、住居確保や更新代行など木材産業現場で追加になりやすい項目の有無を必ず確認してください。複数社から同じ比較軸で見積もりを取ると、適正価格の判断材料になります。

まとめ

木材産業で特定技能外国人を受け入れるには、制度理解に加え、地方工場ならではの生活支援力を持つ登録支援機関選びが定着のカギになります。本記事の比較軸——木材産業実績、地方対応、母国語体制、費用内訳、紹介と支援の一体性——をもとに、自社の工場規模・採用国籍・予算に合うパートナーを絞り込んでください。

複数業種を横断して候補を比較する場合は登録支援機関おすすめランキング、選定の共通チェックリストは登録支援機関の選び方も参考にしてください。林業と木材加工の制度差は特定技能「林業」の解説で整理しています。